「アジア三面鏡」第1弾 国際色豊かな主要キャスト決定!!

投稿日: カテゴリー アジア三面鏡2016:リフレクションズ

アジア三面鏡

日本を含むアジアの監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作する東京国際映画祭初の映画製作プロジェクト「国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭 co-produce アジア・オムニバス映画製作シリーズ『アジア三面鏡』」。
行定勲監督(日本)、ブリランテ・メンドーサ監督(フィリピン)、ソト・クォーリーカー監督(カンボジア)による作品の詳細と主要キャストが決定しました。「アジアで共に生きる(Live together in Asia)」を共通のテーマに、日本とカンボジア、フィリピン、マレーシアを舞台に両国間を行きかう人々の生きる姿を映し出します。

ブリランテ・メンドーサ監督による作品は、日本を不法滞在で追われ、故郷フィリピンに数十年ぶりに帰ることとなる男の心の内に接近するストーリー。苦境に見舞われながらも逞しく誇り高く生きる自国の人々を巧みに描くメンドーサ監督が、北海道帯広、マニラを舞台にナショナリティーを失ったことで伴う人生の喪失について描きます。主演は、フィリピンで最も尊敬される俳優の一人で『ボーン・レガシー』(12年)などハリウッド映画でも活躍するフィリピンの名優、ルー・ヴェローソ。

行定勲監督による作品は、かつては日本軍が駐留し、現在多くの日本人高齢者が余生を過ごすため移住するマレーシアが舞台。日本から移住し、鳩舎のある屋敷で家族と離れて暮らす老人と、ヘルパーの若いマレーシア人女性の心の交流を描きます。主演は日本映画界の重鎮、津川雅彦。相手役はマレーシアの故ヤスミン・アフマド監督のミューズ、シャリファ・アマニ。老人の息子役として永瀬正敏が出演します。

ソト・クォリーカー監督による作品は日本とカンボジアを繋ぐ時代を超えたラブストーリー。初監督作『シアター・プノンペン』(7月2日公開)でクメール・ルージュにより失われた自国の映画史を題材に、未来への望を描いたクォリーカー監督。2作目となる本作では二つの時代にカンボジアで出会った男女の恋愛模様を同国の内戦の歴史、そしてプノンペンに実在する日本友好支援の橋、《日本橋》を軸に描きます。主演は映画、テレビ、舞台など国内外数々の作品で活躍する加藤雅也。相手役はカンボジアより現在宮本亜門演出の舞台「ライ王のテラス」に出演中のチュムヴァン・ソダチヴィー。

本作品は2016年10月25日(火)~11月3日(木・祝)まで開催予定の第29回東京国際映画祭にてワールドプレミア上映したのち、世界各国の主要映画祭等での上映を目指します。

『アジア三面鏡』をつぶやく際は、ハッシュタグ #asian3mirror を是非ご利用ください!

出演者プロフィール・コメント ※作品順・敬称略

アジア三面鏡ルー・ヴェローソ
【プロフィール】1949年生まれ。コメディアン、俳優、監督、政治家として幅広く活躍。2009年に『白タク』(TIFF2011上映)に出演しフィリピンで数々の賞にノミネートされ、FAMAS (The Filipino Academy of Movie Arts and Sciences Awards)、シネマラヤ・フィリピン・インディペンデント映画祭、ブリュッセル・インディペンデント映画祭含め5つの主演男優賞を受賞している。またマニラのサンタアナでコミュニティ劇団を設立し演技指導をしている。2010年に卓越したコメディの才能とキャリアへの功労としてフィリピン映画芸術及び科学アカデミーのLou Salvador Sr. Memorial Awardを受賞。近年ではハリウッド映画『ボーン・レガシー』(12年)に出演。メンドーサ監督作品では『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』(09年)、『罠(わな)~被災地に生きる』(TIFF2015上映)に出演している。

コメント:『アジア三面鏡』に参加できることを光栄に思います。また美しく荘厳な景色が見られ、一番お気に入りの国でもある日本に行けることを大変嬉しく思います。以前に福岡を訪れたことがありますので今回は二度目の訪日になります。

アジア三面鏡津川雅彦
【プロフィール】1940年1月2日生まれ。1956年に日活映画『狂った果実』(中平康監督)で、本格的な俳優デビュー。主な出演作に『ひとひらの雪』(85年/根岸吉太郎監督)、『マルサの女』(87年/伊丹十三監督)、『墨東綺譚』(92年/新藤兼人監督)、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94年/深作欣二監督)、『プライド・運命の瞬間』(98年/伊藤俊也監督)、『0.5ミリ』(14年/安藤モモコ監督)、『ソロモンの偽証 後篇』(15年/成島出監督)、『後妻業の女』(16年/鶴橋康夫監督)、『たたら侍』(17年公開予定/錦織良成監督)など、二枚目から悪役まで、幅広い役柄をこなす演技派俳優として活躍。また、マキノ雅彦名義での監督作品に、『寝ずの番』(06年)、『次郎長三国志』(08年)、『旭山動物園物語』(09年)がある。

コメント:素敵な脚本です。鳩の命と老人の命。鳩の生き方と老人の生き方。見事に対比されています。最後に老人は全てを鳩に託します。果たして鳩は老人の期待に応えてくれるのでしょうか?

アジア三面鏡シャリファ・アマニ
【プロフィール】マレーシア出身。女優、監督、脚本家、著述家として活躍しており、複数の賞に輝く。主に名監督の故ヤスミン・アフマドとのコラボレーションで知られており、同監督による『細い目』(TIFF2005上映)、『グブラ』(TIFF2006上映)、『ムクシン』(TIFF2006上映)、『ムアラフ―改心』(TIFF2008上映)の4作品への出演で本格女優としての地位を確立。監督の遺作『タレンタイム』(TIFF2009上映)では助監督を務めており、自身でも『サンカル』、『カンポン・バンサー』、『イヴ』(いずれも短編)を監督。その他の出演作には、『Psycho Pencuri Hati』(ナムロン監督)、『ノヴァ~UFOを探して』(TIFF2014上映)、『Pekak』(2016)がある。細井尊人監督『クアラルンプールの夜明け』では日本映画への出演も果たしている。

コメント:本作に出演させていただき大変光栄に思います。私は日本とその豊かな文化が大好きです。過去にも日本を訪れ、素晴らしい方々と仕事をし、多くを学ばせてもらった経験があります。ヤスミン・アフマド監督の作品が日本で大変温かく受け入れられたことには感謝の気持ちでいっぱいです。日本映画では『クアラルンプールの夜明け』に出演させてもらえましたが、楽しい思い出となりました。今回は行定監督の作品に出演できることを楽しみにしております。今後も末永く両国が手を取り合い取り組んでいけることを願います。

アジア三面鏡永瀬正敏
【プロフィール】1966年7月15日生まれ。映画『ションベン・ライダー』(83年/相米慎二監督)でデビュー。89年、ジム・ジャームッシュ監督作『ミステリー・トレイン』で世界的に注目を集める。『息子』(91年/山田洋次監督)、『学校Ⅱ』(96年/山田洋次監督)、『誘拐』(97年/大河原孝夫監督)、『隠し剣 鬼の爪』(04年/山田洋次監督)で日本アカデミー賞での主要賞他数々の映画賞を受賞。これまでの出演作は90本にのぼる。『私立探偵 濱マイク』シリーズは映画テレビ共人気を集めた。近作では、金馬賞・主演男優賞で、中華圏以外での俳優としては初ノミネートになった『KANO~1931海の向こうの甲子園』(14年/馬志翔監督)。カンヌ国際映画祭正式出品作品『あん』(15年/河瀬直美監督)、『十字架』(16年/五十嵐匠監督)、『蜜のあわれ』(16年/石井岳龍監督)、『64-ロクヨン-前編・後編』(16年/瀬々敬久監督)、『後妻業の女』(16年/鶴橋康夫監督)などに出演。今後公開作に『パターソン』(ジム・ジャームッシュ監督)、『ハピネス』(SABU監督)他。また写真家として多くの作品を発表している。

アジア三面鏡加藤雅也
【プロフィール】1963年4月27日生まれ。ファッション誌“メンズノンノ”のモデル、パリコレのモデルなどの活動後、俳優に転身。『クライングフリーマン』(96年/クリストフ・ガンズ監督)、『BROTHER』(01年/北野武監督)、『恋戦沖縄』(01年/ゴードン・チャン監督)、『荒ぶる魂たち』(02年/三池崇史監督)、『風のファイター』(04年/ヤン・ユノ監督)、『新宿インシデント』(09年/イー・トンシン監督)などの国内外の映画やテレビ、舞台で活躍。2016年は『テラフォーマーズ』(三池崇史監督)、『真田十勇士』(堤幸彦監督)の他4本の映画が公開になり、11月には主演映画『棒の哀しみ』(伊藤英裕監督)が公開予定。

コメント: また新しい国の映画人とお仕事ができる機会に恵まれ嬉しい限りです。監督ソト・クォリーカーさんの女性の視点で、文化も言葉も違う環境で生まれ育った男女の愛を切なく、悲しく演じられればと思います。主人公のように、この映画を通じて日本とカンボジアそしてアジアの国々の映画界との間に友好橋を築ければと思っています。

アジア三面鏡チュムヴァン・ソダチヴィー
【プロフィール】民俗舞踊、影絵舞踊に堪能であり、それ以外にも1994年より女性のみによるカンボジア古典舞踊の男性役の訓練を始めた。2006年にロバート・ウィルソンにより設立されたThe Watermill Centerのインターナショナル・サマー・プログラムにてコンテンポラリーダンスを学んだ。以来、世界中のコンテンポラリーダンスのワークショップに参加しており、Emmanuèle Phuon、ピーター・チャン、アルコ・レンズなどの作品に主要ダンサーとして出演、各地をツアーしている。また自らも振り付けを手がけている。最近ではマドリードのテアトロ・レアルで上演されたピーター・セラーズ演出によるストラヴィンスキーの「ペルセフォネ」、三島由紀夫原作・宮本亜門演出の舞台「ライ王のテラス」に主要ダンサーとして出演。

コメント:この度は日・カンボジア合作「Beyond the Bridge」に出演させていただけることを大変嬉しく、光栄に思います。今日につながるクメールの歴史を紐解く物語に出演させていただけるのは、カンボジアの古典舞踊にもコンテンポラリーダンスにも従事する者として縁を感じます。本作ではカンボジアの素晴らしさと芸術の重要性を知る、強い、まさにクメールの女性というカンボジア女性を演じます。