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アジア三面鏡2018:Journey

アジア三面鏡2018:Journey

Introduction

国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭co-produceアジア・オムニバス映画製作シリーズ第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』

アジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」。
シリーズ第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』では“旅”をテーマに若手監督がそれぞれの個性で感性豊かな作品を仕上げました。
様々な国のスタッフ、キャストが集結した本作では、中国、ミャンマー、日本での旅を通じて、普遍的な親子や夫婦の関係、自分自身が信じてきたものに対する気づきや変化を描き出しています
また全作品共通キャストとして、インドネシアの国民的俳優ニコラス・サプットゥラが出演。

写真

Story&Cast

『海』デグナー 監督

あらすじ

中国・北京を出発して車で何処かへと向かう母娘。電話で不動産売買について話し込み、電話が終わると娘にしきりに話しかけ、途中の寺で熱心に参拝するなどせわしない。娘にとっては母の行動も話題も気に触るばかりらしく、不機嫌そうに無関心な態度を示し続ける。やがてふたりは、最近亡くなった父のこと、親戚との関係をめぐり口論の末、怒りを爆発させる。一台の車に隣り合って座りながら、罵り合い目も合わさずに続けた旅の終着点は、海。小舟の上で一転して穏やかな表情を見せる母と娘がとった行動とは…。

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『碧朱』松永大司 監督 (日本)

あらすじ

ミャンマー・ヤンゴン市内をゆったりと走る環状列車に乗り、外の風景を眺める日本人・鈴木。同じ電車に乗り合わせた男に、自分が環状線の速度を倍化する仕事をしていると話したところ、なぜ速度を上げる必要があるのかと問われる。人々の生活が楽になるからだと答えた鈴木だが、以後、その答えに疑問を持ち始める。マーケットでお土産の伝統衣装・ロンジーを購入した彼は、その後、ひょんなことでロンジーの縫い子スースーと再会する。スースーの家族との交流を通じ、鈴木の疑問は深まっていくのだが…。

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『第三の変数』エドウィン 監督

あらすじ

舞台は東京。スーツケースを転がし宿泊先へ向かうインドネシア人夫婦、セカールとエディ。彼らを迎えた民泊の主・ケンジを見て、セカールの元恋人ジャティにそっくりだと驚く。ケンジは現代のアジア人カップルについて研究していると言い、彼らに協力を求める。どこか奇妙なケンジの行動と研究内容に戸惑いを感じるふたりだが、倦怠気味の夫婦の関係をケンジに見抜かれていると知り、反発しながらもいつの間にかケンジのペースに巻き込まれていく。ケンジが提案する3枚のカード。3枚目に書かれた「第三の変数」とは…。

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3篇共通キャスト
ケンジ役:ニコラス・サプットゥラ(インドネシア)

3篇共通キャスト ケンジ役:ニコラス・サプットゥラ(インドネシア) 1984年インドネシア・ジャカルタ生まれ。インドネシア大学で建築学の学位を取得。 2002年公開当時、最大の興行成績を収めた『ビューティフル・デイズ』(日本公開05年)の主役で俳優デビュー。本作品はアジアやヨーロッパでも公開された。リリ・リザ監督(『GIE』、第78回アカデミー外国語映画賞インドネシア代表作品)やエドウィン監督(『動物園からのポストカード』、2012年ベルリン国際映画祭コンペティション入選)等、インドネシアの著名な監督作品に出演している。2007年から2008年には、FOXの音楽番組「Channel V」アジア版のVJも務めた。2017年に、制作会社Tanakhir Filmsを共同設立。現在ドキュメンタリー映画“Semesta”を制作している。

コメント

『アジア三面鏡2018:Journey』に出演させていただき大変光栄に思います。様々な監督とご一緒出来るだけでなく、アジア各国の役者、スタッフ、制作会社の皆さんのことを知ることができ、とても素晴らしい経験となりました。

Directors

デグナー 監督(中国)

1984 年内モンゴル生まれ。英国・ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイでメディアアートを専攻、卒業後、北京電影学院大学院の監督コースで修士号を取得。初長編監督作『Latitude 52』(12)はモントリオール世界映画祭にノミネート。続く『告別』(15)で、第28回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にて国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞したほか、トリノ、西寧、ミネアポリスの映画祭で受賞。バンクーバー、香港、台北で上映された。

メッセージ

松永大司 監督 (日本)

1974年生まれ。大学卒業後、俳優として活動。2011年、友人の現代アーティスト・ピュ〜ぴるの8年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ピュ〜ぴる』が公開。ロッテルダム国際映画祭、全州国際映画祭など数々の映画祭から正式招待され絶賛される。2015年、初の長編劇映画『トイレのピエタ』が公開、スマッシュヒットを記録。第56回日本映画監督協会新人賞、第20回新藤兼人賞銀賞ほか多数受賞。2017年には、15年振りに復活を果たしたTHE YELLOW MONKEYの活動を追ったドキュメンタリー『オトトキ』が公開。同作品は、第22回釜山国際映画祭ワイド・アングル部門正式出品、第30回東京国際映画祭特別招待部門正式出品。 村上春樹原作『ハナレイ・ベイ』(吉田羊主演)は2018年10月全国公開。

メッセージ

エドウィン 監督 (インドネシア)

1978年インドネシア・スラバヤ生まれ。ぺトラ大学でグラフィックデザインの学位を取得。ジャカルタ芸術大学で映画を学び、大らかで柔軟性に富んだ楽しい作風を構築。短編作品”Kara, The Daughter of A Tree”(05)はインドネシア初のカンヌ国際映画祭監督週間で上映された作品となった。長編デビュー作 『空を飛びたい盲目のブタ』(08)はロッテルダム国際映画祭で国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI 賞)を受賞。続く『動物園からのポストカード』(12)はベルリン国際映画祭コンペティション部門に入選、『ひとりじめ』(17)はインドネシアで大ヒットを記録し、インドネシア映画祭最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀助演男優賞を受賞。

メッセージ

PRODUCER/MUSIC

統括プロデューサー:井関惺 (日本)

1943 年生まれ。早稲田大学在学中に日本ヘラルド映画に入社。1980 年、ヘラルドエースの設立とともに取締役に就任、1989 年ベストロン映画代表取締役就任。大島渚監督『戦場のメリークリスマス』(83)、黒澤明監督『乱』(85)、柳町光男監督『チャイナシャドー』(89)を製作。1991 年に設立した日本フィルム ディベロップメント アンド ファイナンス(NDF)ではジェイムズ・アイヴォリー監督『ハワーズエンド』(92)、デイビッド・クローネンバーグ監督『裸のランチ』(91)などをプロデュース。その他、『スモーク』(95)、『始皇帝暗殺』(98)、『世界最速のインディアン』(05)、『墨攻』(06)など数多くの国際共同製作作品を手掛ける。2001年よりハーク代表取締役。

音楽:リン・チャン(林強)

ミュージシャン、歌手、作詞家、DJ、作曲家。28年の創作活動の間、様々な分野のアーティストと関わり、国際的な音楽活動を行ってきた。近年は主に映画とドキュメンタリーの音楽を手掛けている。

主な作品(作曲)
憂鬱な楽園(1996年 監督:ホウ・シャオシェン) 第33回金馬奨オリジナル映画音楽最優秀賞
ミレニアム・マンボ(2001年 監督:ホウ・シャオシェン) 第38回金馬奨オリジナル映画音楽最優秀賞
世界(2004年 監督:ジャ・ジャンクー)
長江哀歌(2006年 監督:ジャ・ジャンクー)
四川のうた(2008年 監督:ジャ・ジャンクー)
黒衣の刺客(2015年 監督:ホウ・シャオシェン) 第68回カンヌ国際映画祭 カンヌ・サウンドトラック賞
写真
監督メッセージ

海までの道筋は山あり谷ありで、時として混沌のただなかにある。母娘はある“終焉”が迫り来ると分かっていたが、正面から向き合うことができないでいた。
死と喪失と向き合う時、心の奥底の最も真なる部分がふっと頭をもたげる瞬間がある。だがその瞬間に到達するまでの間、不安な心が、欲やパニックを引き起こすことがままある。これこそが人生の哀しみだと私は思っている−我々は旅路を盲目的に走り続け、不安な心によって真実が封印される。心の底からお互いをいたわる心はずっとそこにあったのに、それが目に見えるのはまれである。
─ デグナー

監督メッセージ

時速20キロの速度で走る環状線。朝早くからお祈りをする人々。
街の至る所で活発に遊んでいる子供達。
初めてミャンマーを訪れた僕はこの国の多くの魅力に取り憑かれた。
しかし、あっと言う間にこの様相も激変するだろう。
現在のミャンマーは凄まじいスピードで変化をしている。
近代化していく社会の中で得られるもの、そして失われるもの。
豊かさとは何だろうか?
今しか撮影できないミャンマーをこの作品に封じ込めたかった。
─ 松永大司

監督メッセージ

私が考える人としてのアイデンティティは、ロマンチシズム、ナショナリズム、神話、幻想に基づいたもので、真実など何ひとつなかった。人であるということは、真実を探しあぐね、不可解な過去につきまとわれ、何を信じたら良いのかわからない状態に身を置くことである。 真実は、痛みが伴うにせよ、多くの変革をもたらすことができる。しかし嘘と無知は恐れを呼び起こし、破壊に繋がる。我々は真剣に過去と向き合わなくてはならない。いくら体裁の悪いことであっても、すぐにでも。
─ エドウィン

The Japan Foundation東京国際映画祭About the Project